2008年7月8日更新 記者 おとなっち


関東や九州などの「ほっかほっか亭」が「ほっともっと」に変わった理由

2008年5月15日から多数の店舗で「ほっかほっか亭」から「ほっともっと」に名前が変更します。いったい何故でしょうか?

「フランチャイズチェーン」という言葉をご存知でしょうか?「本部」と「加盟店」が存在し、「本部」は「加盟店」に対して「お店の名前」や「成功するためのノウハウ」を提供します。一方「加盟店」は売り上げの一部などを「本部」に納める事で、お互いのメリットを活かす仕組みになっています。

株式会社ほっかほっか亭総本部も「フランチャイズチェーン」で急拡大させた代表的な会社です。

1985年「ほっかほっか亭総本部」は「九州」・「関西」・「東部エリア」にフランチャイズチェーンを導入しようと考えました。そこで、「九州」では「プレナス」(当時の社名は株式会社ほっかほっか亭九州地域本部)「関西」は「ハークスレイ」 「東部エリア」は「ダイエー」と契約を結びます。

1999年、ダイエーが経営不振により、資産を処分せざる負えない状況となっていました。そこで、ダイエーが保有している「東部エリア」の株を全て「プレナス」に売却したのです。また、当時のダイエーは「ほっかほっか亭総本部」の株も所有していたので、44パーセントの株が「プレナス」に売却されました。

「プレナス」はほっかほっか亭「3500店舗」のうち「2200店舗」を運営する巨大な加盟店へと成長したのです。しかも、本部である「ほっかほっか亭総本部」の株も「44パーセント」所有していますので、その影響力は絶大といえるでしょう。

「ほっかほっか亭総本部」と「プレナス」の関係が悪化したのが裁判での事です。


実はほっかほっか亭の「ロゴマーク」の所有権は「総本部」ではなく「東部エリア」が所有していたのです。ダイエーから株を譲り受けた際、ロゴマークの権利も譲り受けているので、「プレナス」は「ほっかほっか亭総本部」に商標使用料を請求したのです。

裁判の結果、ロゴの権利は「プレナス」にあるが、無料でロゴを使ってもいいですよ」との判決が下され、プレナスの請求を棄却します。

この裁判の影響で、ほっかほっか亭総本部の創業者「田渕道行」の所有する全ての株(54パーセント)を関西の加盟店「ハークスレイ」に売却します。なんと、「ハークスレイ」が「ほっかほっか亭総本部」の親会社となったのです。

加盟店同士が本部の株を所有しあう「本来ありえない状況」となってしまいました。修復不可能と判断した両社は「フランチャイズ」契約を解除し、「プレナス」は「ほっともっと」と名前を変え、新たにスタートさせる運びとなりました。

「プレナス」が運営している「ほっかほっか亭」のうち約9割が「ほっともっと」に変わり、残りの約1割が「ほっかほっか亭」のまま名前を残す運びとなりました。